Adobe Fontsから提供されている楷書体の日本語フォント「AB-楷 LightAB」。デザイナーの味岡伸太郎さんによるデザインで、様々な「楷書体」の中でも、珍しく現代的な印象を表現できる書体です。
漢字が「JIS第1・第2水準漢字」全て搭載されていないので、搭載されていない漢字は作字する必要があります。
「AB-楷 Light」には、新聞社、出版社、国語研究所等の使用頻度表から選んだ上位 1,000個の漢字に加え、206個の両仮名および約物が含まれています。
JIS第1水準漢字:2,965文字
JIS第2水準漢字:3,390文字
AB-楷 Light:1,000文字
骨格は直線的に、しかし柔らかさは失われないように心掛けてデザインしています。仮名は「弘道軒清朝体」の骨格を使用してリデザインしています。
それぞれその文字が美しく見える外形を持ち、字形が円に内接するようになっています。この書体は、グリフ形状の縦横比に関係なく、仮想ボディを内接する円の中に収めることをデザイン原則としました。文字の光学的重心が揃っていれば、文字の外形に関係なく、文字組みは美しくなります。
例えば、「曇」のように、縦あるいは横に偏や旁などの構成要素が連なる場合、正方形に収めようとすると、骨格を歪めることになります。そこで、構成要素をそのまま、自然に並べたり重ねたりします。これにより、文字の外形が縦長になったり、ふところが大きくなったりしますが、それはそれぞれのグリフが持つ固有の性質による必然的なものです。
ゴシック体はすべての太さを揃えるのが基本ですが、そのためには文字によって線の太さを慎重に調整する必要があります。画数の少ない文字は大きく明るく見え、画数の多い文字は密度が増すほどに、その部分が暗く見えて、時には潰れてしまいます。そこで偏と旁で字画の固まり部分の密度を揃えることで、画の密度を保つように工夫しました。
単純に全体で密度を揃えるのではなく、字画間の間隔ができるだけ均等に見えるように調整することが重要です。このような点に注意して、画や文字要素の密度を揃えることで、それぞれの字形が持つ本来の美しさや魅力が引き立つように心がけました。(from Adobe Fonts)
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