「TBUD丸ゴシック」は4種類のウェイトがありますが、Adobe Fontsからは「TBUD丸ゴシック R」の1種類が提供されています。全てのウェイトを使いたい場合はTypeBankさんから購入するか、モリワサのMORISAWA PASSPORTを契約すると使用できます。他の丸ゴシックと比較すると、漢字に対して仮名は比較的大きくデザインされているのが特徴的です。くせがなく、とてもプレーンな印象です。
やわらかい骨格と親しみやすい表情を備えるUD丸ゴシック体です。かなは、画面に表示されたときの読みやすさを追求し、テロップ用に制作された「デジタル丸ゴシック」をプロトタイプに、「む」「す」などのループ部分をよりはっきりと見せ、濁点と半濁点を大きくすることで、文字の視認性を向上させています。
タイプバンクのUD書体は、タイプデザイナーだけではなく、第三者学術機関である慶應義塾大学の中野泰志教授の研究結果をデザインの最終決定に取り入れているのが特徴です。文字の誤認しやすい状況を分析し、その結果に基づいて制作された書体を文字の判断のしやすさと読みやすさの点で評価実験を行い文字のデザインに反映させる。このような検証プロセスを経て高い可視性と可読性を持つUD書体を作り上げています。
TBUDゴシックを筆頭にTBUD丸ゴシック、TBUD明朝、UDタイポスの4ファミリーが開発されています。「より多くの人に読みやすく理解しやすいこと」を目的に開発されたこれらの書体は、読みやすさを重視する場面で効果を発揮します。視力の弱い方への配慮はもちろん、広報誌やガイド、マニュアル、プレゼンテーションの資料、公的な文書等に、対象の老若男女を問わず、さまざまな場面で活用することができます。
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