DINは、もともと1930年代にドイツの工業製品の型番表記などに使うために生まれまた書体です。DINという名称は「Deutsche Industrie Normen(ドイツ工業規格)」の略称です。視認性(可読性)が高いため、遠くからも読みやすいので海外では看板や道路標識でも使用されています。
日本でもDINは人気の書体で、最近では「東京オリンピック」のロゴで使用されたり、プロダクトデザイナー深澤直人さんデザインの「±0」のロゴ、 「UNIQLO」で使用されているコーポレートフォントのベースとなっていることでも有名です。
DINは比較的歴史の浅い書体ですが、人気書体なので各社から様々ななDINが発売されています。Adobe Fontsからも、この「URW DIN」の他、Paratype社がデザインした「DIN 2014」も提供されています。会社によって書体のデザインが微妙に異なるのですが、シンプルなデザインな分組んだ時に印象が変わるので気になる方は比較してみてください。
このURW DINのおおきな特徴は、何よりも48種類といったファミリーの種類の多さです。
通常のフォント16種類、
通常のフォントより字幅(横幅)を狭くした、Condensed(コンデンス)書体16種類、
その中間のSemi Condensed(セミコンデンス)書体16種類、
合計48種類あります。
DIN Next / DIN Next Rounded / DIN Next Slab、他、いろいろなバリエーションの書体「DIN NEXT」がMonotype社から発売されています。Monotype社のフォントを使ってみたい方は、Monotyp社運営の「Myfonts」で購入するか、フォントワークス社の「Monotype LETS」というサービスを年間契約(サブスクリプション)すると使用できます。
※WebフォントはFONT PLUSからも提供されています。
URW DIN (Adobe Fonts)
DIN 2014 by Paratype (Adobe Fonts)
DIN® Next by Linotype
DIN Next Pro(Webフォント by FONT PLUS)
FF DIN by FONT FONT
DIN 1451 by Linotype
Adobe CCユーザーのデザイナーさんは追加料金なしで「URW DIN」「DIN 2014」の2種類から使用できますが(※2022年1月現在)、他の「DIN」を使用したい方は是非、色々検討してみてください。
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