Trajan Pro

書体について

歴史ある伝統的な欧文書体といったら「Trajan（トレイジャン」。ベルギーのチョコレートメーカーGODIVA（ゴディバ）のロゴのベースとなったことでも世界的に有名になった書体です。

小文字がSmall caps（スモールキャップ）となっているのが特徴的で、小文字が一般的な小文字ではなく、小文字サイズに小さくした大文字がデザインされています。ワインのラベルや歴史や伝統を表現したい時にも使われる書体です。

ローマ皇帝　「Marcus Ulpius Nerva Trajanus Augustus」の記念碑に彫られた書体がデザインのもととなっており、Trajanus（トラヤヌス）が「Trajan」という書体の名前の由来となっています。石を彫る前に平筆で下書きをするのですが、その平筆の筆の運びがしっかりとフォントのデザインに見られます。

Trajan Proは、1989年にAdobeの書体デザイナーであるCarol Twombly (キャロル・トンブリー)さんによってデザインされたフォントで、現在Adobe Fontsからは6種類のウェイトに拡張して提供されています。

OpenType-SVG標準を使用して作成されたカラー書体

新しい OpenType-SVG 標準を使用して作成されたアドビの最初のカラー書体「Trajan Color」もAdobe Fontsから提供されています。