Adobe Fontsから配信されている日本語ゴシックフォント「Kinso Sans」。Kinto(均等)は、サイズやバランスを欧文フォントに合わせた、ユーザーインターフェース用の日本語フォントです。Google Fontsの「Noto Sans JP」を元に開発されているので組んだ時の印象は「Noto Sans JP」に似ている書体でもあります。
日本語テキストが画面に描画されるとき、グリフのサイズやベースラインのアライメントが不適切で、文字が美しく表示されないことがよくあります。 これは数字やラテン文字が日本語の文字と一緒に表示されるときに顕著になるので、インターフェース要素を読みづらくする原因となります。 インターフェースのデザイン時からリリース時までに対応して、さまざまな画面環境でグリフや文字設定を調整することも、複雑で耐え難いことです。
そこでKintoの出番です。 Kintoは、 画面およびUI向け ラテン文字書体とサイズやバランスがマッチするよう元の書体から調整された日本語フォントファミリーです。 このフォントの日本語グリフは、フォントファミリー内の他のグリフとベースラインを合わせたまま単純縮小されています。 その際に、日本語グリフは4.4%縮小 (100% → 95.6%) されています。 これはiOSがシステムフォントを使用して日本語テキストを描画する方法を真似たものです。 これによって、この書体はiOS用の日本語インターフェースをデザインするのに適したものとなっています。
Kintoは人気のあるサンセリフ書体の多くと合わせて使えます。たとえば、Apple San Francisco、Google Roboto、Segoe UI、Inter、Arial、Helveticaなどです。
「Kinto Sans」は、もちろんユーザーインターフェース以外のデザインのお仕事にも使用できます。開発コンセプトが「ユーザーインターフェース」用となっていますが、通常のデザインに使用しても問題ありません。
現在、Adobe Fontsからも提供されていますが、基本的にはオープンソースフォントなので「ookamiinc(GitHub)」からダウンロードしデスクトップPCやサーバー上で無料で使用することが可能なフォントです。
Kinto Sans はオープンソースライセンスを介して利用できます。Adobe Fonts ライブラリの他のフォントと同じように、Adobe Fonts アカウントを使用して無料でこのフォントを利用できます。Kinto Sans のその他の利用方法については、Kinto Sans ThinとKinto Sans LightとKinto Sans RegularとKinto Sans MediumとKinto Sans BoldとKinto Sans Black の著作権とライセンスの詳細情報を参照してください。
Kinto Sansには日本でごく一般的に使用されている文字が搭載されています。これには、6,355種の漢字と数百個のかな、句読点、その他の記号・約物が含まれます。
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